ジ「ねえ、オルタ？あなた、もしかして今年も、自分の顔チョコを贈るつもりなの？」オ「ええ。最初こそあのホラ吹き文豪におちょくられて自爆したけど、二年目からはあたしの顔チョコを『美味い美味い♡』とか言いながら食べるアイツに、えもいわれぬトキメキというか…ぶっちゃけ性的興奮を覚えはじめたからね♡今年のは気合入ってるわよ！あたしのアヘ顔をスキャニングして、3Dプリンターで大まかな土台を作り、腕利き原型師のメディアに髪の毛一本一本に至るまで精緻に仕上げてもらったわ！それこそ淫魔像フィギュアなみの破壊力よ！！勝負は第一撃のインパクトで決まる！これでアイツのハートとチンポは鷲づかみ！！今年のバレンタインも勝ったも同然ね♡」ジ「あなたのその、まず初手宝具ぶっぱなす方法論は、恋でも戦いでもいっしょですか！？ああ、嘆かわしい！いくら反英霊のオルタとはいえ、あなたも救国の聖女である私自身なのですよ！？」オ「別にイイでしょ！？なによ！いくらお上品で小洒落たチョコを贈ったって、アンタみたいにナンの変哲もない無個性なチョコ、誰にもらったかなんて覚えてやしないわよ！現にアイツだって『ん？ジャンヌ（裁）のチョコって…どんなんだったっけ？』とか言ってたし！！」ジ「そ、それが姉に対する口のきき方ですか！？ジャンヌ三姉妹の長女として、可愛い妹だと思えばこそイロイロ我慢もしてきましたが…お姉ちゃんだってたまには怒りますよ！オルタ！！」オ「だーかーらっ！妹じゃないっつってんでしょうが、この姉を名乗る不審者！頭ん中お花畑のポンコツ聖女っ！！」リ「そこまでっ！そこまでです成長した私、正しく成長した私！いくら自分同士とはいえ、自分と自分が自分の目の前で馬鹿らしい姉妹ゲンカをしているのは、あまりにも情けなくて見るに耐えません！！いいですか？バレンタインというのは、それこそクリスマスと同じくらい大切な恋する乙女の一大イベントなんですよ？たとえチョコの出来が悪かろうが、カカオの分量を間違えて苦すぎだろうが、大切なのはマスター…トナカイさんを想う気持ちなんです！！そんな簡単なコトも忘れてしまうから、あなたたちはダメダメなジャンヌなんです！！私のチョコははっきり言って残念な失敗作でした。だけどトナカイさんは『ありがとう、リリィのチョコとっても嬉しいよ♡オマンコも、リリィのロリぷにキツキツ幼女マンコが最高だしね♡』と言ってくれたんです♡分かりましたか？成長したユルマンの私、正しく成長したガバマンの私？真性ロリペド野郎であるトナカイさんのハートを射止めるのは、この三姉妹唯一の幼女、ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィなのです♡（えへんぷい！）」ジ「…………」オ「…………」ジ「……ねえ、オルタ？もう一人の私、その胸の奥底に復讐の炎を燃やすアヴェンジャー・竜の魔女よ。私は確かに慈悲深きオルレアンの乙女ですが、同時にまた正義の旗を振りかざす救国の聖女でもあります。不義は正さねばなりません！いかに幼い少女とはいえ、いかに同じ自分自身とはいえ！物事には言って良いコトと悪いコトがありますっ！！」オ「珍しく意見が合ったわね。あたしもいいかげん、このクソガキ泣かさないと気が済まないのよ♡んじゃま、初手宝具派手にぶちかましますか！！」ジ・オ「これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮！我が神はここにありて！吼え立てよ我が憤怒！！（ちゅどーん）」・・・・・・・・・・・・・（地響き）う～ん。またジャンヌたちか、壊れるなあ。